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理系大学生が英語を学ぶべき3つの理由

理系大学生の皆さん、こんにちは。「理系だから英語苦手なんだよな」、「英語なんて大嫌いだわ」、「日本からは一生出るつもりないから」、こんな言葉をよく耳にすると思います。理系の学生コミュニティーでは英語の勉強をしている人は一握り、危機感を覚えてる人なんてほとんどいません。しかし、今の世の中では[文系と英語]よりも[理系と英語]のほうが重要視されており、価値のあるスキルであることをご存知でしょうか?そして、英語を身につけようとしない理系学生は世の中の流れに逆らい、自分自身を不利な状況に追い込んでいることに気づいているでしょうか?グローバル化が進むこの時代、外を見れば最低3ヶ国語は話す理系外国人なんて山ほどいます。この競争力の激しくなっていく世界で日本語だけで渡り歩いていくことなんてできるのでしょうか?会社側から見ると理系学生の市場において英語ができる人は貴重な人材です。多くの理系学生が英語を勉強しない中、あなたが英語を身につけていたら日本で仕事を見つけることには苦労しないでしょう。今回は外資勤務交換留学英論文執筆などの私の経験から、理系の大学生が英語を学ぶ3つメリットについて書き連ねていきたいと思います。(尚、今回のトピックは大学学部生相当向けとなっております。ご了承ください。)

簡単に筆者についてですが、現在は独系外資エンジニアリングメーカーに勤務しており、大学では機械工学を学んでいました。現在の職場でバシバシ英語を使っております。私の気になる経歴に関しては後日紹介しますが、帰国子女でも何でもありません。

 

1. 研究

みなさんは「Impact Factor; インパクトファクター(IF)」という言葉をご存知でしょうか。IFというのはある学術雑誌に掲載された論文がどれくらい頻繁に引用されたかを平均で表す尺度です。論文の評価指標もいうものは様々ありますが、やはり自分の論文がどれだけ他者に引用されたかということが一つの評価基準となっています。それではどんな論文がもっとも多く読まれ引用されるのでしょうか。内容が良いことは当たり前のように重要ですが、それ以前に英語で書かれた論文でなければ読まれることさえされないことは明らかでしょう。全世界、先進国や発展途上国問わず、英語圏や非英語圏問わず、英語の論文を引用して英語で論文を書くということが当たり前ですが、やはり世界のJournal rankingを見ればほとんが米国と英国の学術誌で上位を占められています。

参考: SCImago Journal & Country Rank http://www.scimagojr.com/journalrank.php

つまり、自分が執筆した論文が米国や英国の有名学術誌に掲載されなければ、IFの上げることは困難であるということです。まずは読まれなければ意味がないのです。さらにネイティブに太刀打ちできるほどの高い精度の英語論文に仕上げることは自分の論文が評価される上で必要不可欠になっていることは言うまでもありません。どこかの研究者が述べていましたが、「日本の研究内容は世界でトップクラスであるが、プレゼンテーション(伝え方)が下手。だから世界で評価されない。損している。」ここからもわかるように幾ら世の中に対して価値のあることを研究していてもうまく伝えられなければ価値はなくなってしまいます。そして、論文を投稿した際の評価はネイティヴもノンネイティヴも関係ありません。その中の競争に勝ち残っていかなければならないのです。

別に海外で研究を評価されなくてもいい。」、そんなことを言う学生もいるかもしれませんが、残念でした、甘いですね。今や日本の学会誌も学会も殆どで英語を使用しています。1人でも日本語がわからない人がいれば英語になる、そんなことは少なくありません。大学の研究室内のミーティングでも留学生の多いところであれば英語を使用しなければならないでしょう。日本語のわからないインターン生や新しい留学生が来れば、英語で研究業務を教えたり生活サポートをしたりする必要があります。文系ゼミでは日本語の出来ない学生は全く受け入れていませんが、理系研究室は日本語が出来なくても海外からどんどん受け入れます。なぜなら、それが教授にとって学内でも評価につながるからです。

また、研究で使うSoftwareも日本語に対応してないものも多くはありません。最先端の科学技術ツールはほとんどが国際技術ですので、英語がベース言語になっています。説明書も英語で、必要機能もそこから調べいくことになるでしょう。

ちなみに筆者の経験をお話ししますと、英語が出来たという理由で学部生の段階でも米国学会誌に論文を投稿することができました。残念ながらJournalではありませんでしたが、早い段階で英語論文の書き方をじっくり学ぶことが出来たことは大変貴重な経験です。

 

2. 就活

 冒頭でもお伝えしましたが、企業側から見ると英語ができる理系学生は大変貴重な人材であります。就活をすればうんざりするくらい耳にすると思いますが、「グローバル企業」、「ダイバーシティ(多様性)」、「日本の技術を世界へ」、こんなフレーズを見ると国内で完結するビジネスはどこの企業も行っていないことはわかるでしょう。英語ができる=グローバル人材とは思ってはいませんが、英語がグローバル人材の一つの重要なファクターであることは言うまでもありません。エンジニアリング業界を見れば半分以上の収益は海外です。例えば、完成車メーカーを見ても、今はアジアでのビジネスに着目しています。海外に工場を持ってるメーカーなんて数えきれないです。理系のバックグラウンドを持った人材は世界のエンジニアと対等かそれ以上のリーダーシップを持ってビジネスを牽引していかなければならないのです。また、日本のどこの会社でも昇進に英語力は必須です。国内での個人競争でも勝ち残っていくためには英語というスキルがどれだけ重要か、危機感は早めに持っておくことをお勧めします。

また、多くの企業は英語力の指針としてTOEICのスコアを提示していますが、グローバルスタンダードでみれば無意味なテストです。結局、企業が見たいのは、仮にこいつを海外に送ったら1人でも生きていけるかどうか。そして、自分の意見を伝えられるかどうかです。会社のミーティングで内容が聞き取れても、発言しなければ、そこにいないのと同等です。せっかく会社が高いお金を払って出張に行っても、現地に行ってまで伝えたかったことを伝えなければただの無駄です。一人で行って一人で交渉して一人で帰ってくる。それが必要な能力です、TOEICの点数ではないのです。ある英語の先生がおっしゃっていましたが、「疲れた時でも話せる英語力が本当の英語力だ。」と。忍耐も大事なんすよ。

英語のスコアが欲しいのではなく、本当の英語力を身に付けたい人にはTOEFL-iBTまたはIELTSの勉強することを強くお勧めします。高得点を取ることは大変困難ですが、高得点を取るための勉強は使える英語力を身につけるための土台を身につけることができると思います。これに関してはまた次回ということで....

 

3. 留学

(ここでの留学は半年ないし一年のインターンや交換留学を指す)

多くの理系大学生は留学するのを嫌がります。しかし、理系の留学は専門性以外の多くのスキルを身につけることに役立ちます。正直に言うと、日本の理系学生は温室育ちが多いです。就職先は有り余るほどあるし、大学院の入学のチャンスも年に二回もある。単位を取ることは比較的に難しいかもしれませんが、取ればOKで成績なんて就活にも院試にもほとんど影響しません。しかし、留学をして多様性のある中で勉強すると、いかに海外学生がハングリーかということに驚嘆するでしょう。特に、英語圏に留学する中国や東南アジアの学生は恐ろしいほど死ぬもの狂いで勉強します。外国人がそこで仕事を見つけるのは大変困難なので、現地人以上にできることを示さなければならないのです。大学3または4年間の成績がその後のキャリアに全て影響するのです。その一方で勉強しない現地の学生は、例えばイギリスやフィンランドなんて大学卒業しても就職先が見つからずマックでバイトなんて人も珍しくはありません。日本にそういう時代が来るかどうかはわかりませんが、周りの国の自分と同年代の人々がどのような価値観を持って勉学に励んでいるのか社会に出る前にしか学ぶ機会はありません。語学力はもちろんのこと、忍耐力や柔軟性、バイタリティーや積極性などの自分のスキル向上の励みになることは間違いないでしょう。

また、大学院に進学した際は海外インターンシップの機会は有り余るほどあります。奨学金助成金も豊富です。そうです。日本は多くの理系学生をもっと海外に送りたいのです。海外では行きたくても行けない人が沢山いるのに、日本では行きたい人が居なすぎてポストが有り余ってるのです。こんなにも恵まれた期間は今しかないでしょう。しかも、大学院生は学部生と違って大した語学力がなくても教授の力で簡単に飛ばしてくれます。ほぼタダで留学して、色んな経験をして日本に帰ってこれる機会なんて誰が手放すでしょうか。むしろ、教授の方から行って来いと言われて行かされるのがオチですかね。だったら、英語やっておい方がいいんじゃないすか?

 

結論

就職しても大学院に進むにしてもどちらにしろ、英語から逃れることはできない。研究や就活で忙しくなるうちに身につけておいた方が楽であるということ。むしろ、英語を勉強しないということ自体が世の中の流れに逆らい自分の首を絞めていることに気づくべきです。みなさん、がんばりましょう。